大发体育_中国足彩在线-官方app下载

图片

HOME > News&Topics > 本学講義「国際海洋法」に内閣府総合海洋政策推進事務局の方を講師に迎え授業を行いました

News&Topics

本学講義「国際海洋法」に内閣府総合海洋政策推進事務局の方を講師に迎え授業を行いました


イベント

 2025年1月24日(金)、本学の樋口恵佳准教授が開講する「国際海洋法」の第13回授業において、内閣府総合海洋政策推進事務局の山尾理参事官をゲストに迎え、海図と海洋状況把握(MDA)に関する授業を行っていただきました。
 山尾参事官には、まず海洋国家日本の現状について、海洋状態を把握することが物流や安全保障、資源管理の意味で何重にも重要になるということを解説いただいたあとで、海図の定義や歴史、日本の管轄海域の把握や維持確保、世界から日本周辺海域までの海洋状況が簡単に一覧できるウェブサイト「海しる」に関する講義をしていただきました。

 授業のはじめには、陸上では道路脇や道路に看板がありその場で情報を確認できるが、海ではそういかないといった違いの話で海図のイメージをつかんだあとで、日本にとっての海図の歴史について授業がありました。例えば、1850年にペリーが初めて来航した際、米国は東京湾の測量を既に完了していたが、このように海図のための測量が安全保障上の脅威として認識されることなどを紹介いただきました。
 その他、平和的な手段で日本の管轄海域が拡大していることについてもご紹介がありました。西ノ島の火山活動によって南西部分に排他的経済水域が広がりつつあることや、日本の延長大陸棚について、グアムと接している部分については日米で調整中であったが、米国側の主張が発表されたことで、つい昨年に日本側で12万?の拡張が実現したことなど、最新の情報を添えて解説いただきました。
 また、200以上の海洋情報がひとつの地図上で一覧できる「海しる」(北極の氷から地元の港の風況まで、世界から地域まで閲覧できるツール)についても解説をいただきました。
 詳しい&楽しい情報が盛りだくさんの授業でしたので、学生の皆さんも頷きながら前のめりで授業を聞いていました。講義後の感想では、「海図が航行の安全面や境界画定の役割だけでなく、国防と深い関係があるという話が特に面白かった」「講義で紹介してもらった研究がとても面白そうだと思った」などの感想が寄せられました。